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塗料の基礎知識

■ 塗料とは?

 一言で言いますと「膜」、「塗膜」ですね。 その役割は、なんと言っても水から対象物を守ることです。 塗料の原材料となるものは主に「樹脂」、「顔料」、「添加剤」です。 樹脂は塗膜の基になります。 顔料は色、厚みの基になります。 添加剤はさび止め効果、防腐効果、その他の性能面での違いの基になります。 さらに、塗料の液体としての特性は「溶剤」によって分かれます。 水で薄める水系、ラッカーシンナーで薄める溶剤系等です。

【樹脂】

 樹脂ですからいわゆるプラスチックですね。 塗装基礎知識にもございますが「ウレタン系」、「シリコン系」、「フッ素系」などのタイプがあります。 実際にはそれぞれの樹脂に「アクリル樹脂」や「セラミック樹脂」等が複雑に組み合わされて性能の違いが出てきます。

【顔料】

 塗料の色を決定しているのが「顔料」です。 その他にも塗膜に厚みを持たせる「体質顔料」と呼ばれるものもあります。 二酸化チタン、酸化鉄などの天然鉱物や化学合成によって作り出されたものが原材料となります。 また、金属のさび防止機能を持った特殊な顔料もあります。

【添加剤】

 塗料の機能面、性能面の違いを左右します。 粘度を調整したり、防腐効果、防錆効果、凍結防止効果、遮熱効果を付加します。 また、塗料の中に気泡が生じ難くする消泡剤といったものもあります。

【溶剤】

 ご承知の通り、塗料は液体として塗られます。 液体としての性質、乾くまでの時間を左右するのが溶剤です。 主に、「水」、「弱溶剤」、「強溶剤」があります。 それぞれ水系塗料、弱溶剤系塗料、強溶剤系塗料と呼ばれています。